2009年6月1日

雷のち風呂


 ブナ調査をやっと終えて帰路についたとたんに、物凄い雷雨。急にあたりは薄暗くなって、足元を照らす懐中電灯が欲しいほど。ヒョウ混じりの豪雨が、森の巨木を打つ。みるみるまに山道を赤茶けた水が滝のようになって下る。足首まで漬かりながら、神社の駐車場へ急いだ。全身がずぶ濡れになって、疲れと汚れでクタクタだ。そのまま、風呂に入りたかったが、とても風呂屋に行ける姿ではない。一旦は山小屋へ戻り、着替えてから近くの温泉までいった。その頃は、雷雲はどこかに去って、西の空には夕日を背に筑波山がくっきりと影絵となっていた。露天風呂から晴れた夜空を見上げたときは、まるで天国にいるような気分だった。

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