2013年10月5日

『こんこんギャラリー』にて

  今日、3日から「こんこんギャラリー」で開催されている企画展『つむぎのしごと wata-oni works』をのぞいた。Oさんから、実際に真綿から糸を紡ぐ様子や、それを地機で織る様子を実演していただきながら、詳しい説明を聞いた。糸を紡ぐ作業から織物にするまでの工程は、繊細かつ根気のいる手仕事の連続である。また、織り機が先人たちの努力と工夫の塊であることも知った。これでは、紬の着物が高価なのももっともだ。説明の中で、糸を紡ぐとき、指先を水などよりも唾液で濡らすのが、糸に張りが出て良いのだと聞いて、あの着物の一本一本の糸は、女性の唾と指先に触れて生まれたのかと思うと感慨深かった。ところで、年齢や容姿による違いはあるのかについては聞き忘れたが(笑)。


帰ろうすると、Oさんのご主人のN氏が、裏手に面白いものが見つかったという。この辺は、南斜面の高台で古代人の遺跡がいくつも発見されている。案内されて行くと、竹薮にぽっかり入口らしいものが開いていた。そばに「謎の住居跡入口」との看板が立っている。中に入ると、狩猟した動物の貯蔵庫らしい部屋や寝室、来客用の部屋まである。何と!一番奥には、天国か地獄か知らないが、何処かへ続く階段まである。さすがに、この先進んだら、もうこの世に戻って来られない予感がしたので、僕は行かなかったが、「こんこんギャラリー」に寄られた際には、是非、訪れてみることを勧める。もっとも、昔、ここに街道(山道)が通っていた頃、ここには塚があって悪戯キツネがたくさん住んでいたので「狐塚」と呼ばれ、通行人を化かしては喜んでいたことを含み置きください。


 

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