2013年3月30日

北条の花嫁行列


 不動峠の向こう側、つくば市北条と神郡を通る「つくば道」沿いで、いま「乙女のつくば道」なる様々なイベントが開かれている。僕と「乙女」は、どう考えても結びつかないが、ヒマだったので、のぞいてみることにした。
 北条まで来ると、何だか通りの向こうに人だかりが見える。・・・花嫁行列だ! 先頭は、着飾った男女二人の子どもに花婿姿のH君と花嫁の行列、続いて、和服姿の女性や礼服姿の男性たち、さらに、たくさんの町の人々や子どもたちの行列が、商店街を歩いてくる。あちこちに知人を見つけたが、今日に限って、皆、すまし顔である。この光景は、遠い昔、子どもの頃、田舎で見た事があるような気がする。どこか懐かしい。聞くと、二人は、この北条にある谷中邸を保存する活動の中で出会い、この春、実際に結婚するという。写真は、この谷中邸の玄関で、多くの人に見守れながら、古式ゆかしい「提灯取り替えの儀」の行っているところ。桜が満開のこの季節、北条の旧い町並と花嫁行列がよく調和していた。 おめでとう! H君、?さん。


2013年3月24日

真壁の「橋本珈琲」

しばらくぶりで、今日は何も予定が無い。まず、ジャガイモを植え付けた後、「こんこんギャラリー」に寄ってから、上曽峠を越えて真壁の町に出た。真壁の「橋本旅館」に、カフェがOPENしたと聞いたからだ。1年ほど前、ここの若女将に、「いつでも、お茶が飲めるようにしてよ」と言ったことがある。それが実現したのだ。カフェは、有形文化財である旅館の広い玄関を半分ほど仕切って作られていた。時代を感じさせる黒褐色の梁に、真っ白な漆喰壁と格子細工のガラス戸。壁には、縁起物の神棚があり、その下には年代物の重厚な大型金庫があって、インテリアの一部になっている。さすが、老舗旅館である。これらが調和して、この町にふさわしい落ち着いた雰囲気を醸し出している。客も、熟年のご夫婦が街を散策したついでに寄ったという感じで、大人のカフェの趣である。ランチを注文したが、出された料理も飲み物もケーキも、いずれもかなりのグレードのものであった。
振り向くと

 筑波山の周辺が大好きで、いつも八郷=真壁=北条の三地区を巡っている。これでまた一つ、途中に、魅力的な立寄り所が誕生したのがとても嬉しい。





2013年3月23日

八郷のキツネ

 小屋の庭でキツネを見かけて以来、「こんこんギャラリー」のO氏と八郷のキツネについて情報交換してきた。昨日、そのO氏から、大増にキツネの死骸があるという電話をいただいた。驚きである。これまでは目撃情報ばかりだったが、今度は実物である。早速、今朝早く、現場に行ってみた。巨大な椎の木のある小さな神社のはずれで、キツネは固くなって横たわっていた。朝霧に濡れて毛並みが乱れているものの外傷は見当たらない。綺麗な個体である。さすがは野生の動物、死体でも精悍さが漂っている。よく見ると前左足の肘から下が無い。たぶん、トラばさみのような罠に掛かってもぎ取られたのだろう。でも、傷口は古く固まっていた。これまで3本足で懸命に生きて、今年の冬も乗り越えたのだが、つい2、3日前に、とうとう力が尽きてここで果てたのかもしれない。
 可哀想に思って、一旦は、椎の根元に埋めてやろうかと穴を掘ったが、途中で、八郷の野山にキツネが生きていた事実を確実に残すために、県自然博物館に持ち込むことを思いついた。今頃は、博物館の冷凍庫の中で眠っている。キツネが瀕死でたどり着いた神社の境内に埋葬してやれなかったのが、すこし気がかりだが、許して貰えるだろう。



2013年3月22日

春は眠いニャ〜


 ピーが眠いのは当然だ。この頃、夜が暖かくなったせいか、朝帰りの日々なのだから。


「ブログの更新が面倒なら、僕の写真を使ってもいいよ」とピーから許しがでたので掲載します。



2013年3月21日

シダレザクラ/幾百年に続く初めての年

  山小屋も今年で10年目。そのときに植えたものばかりでは無いが、初めて花を咲かせたり、今年たくさんの花を付けた草木がいくつもある。その中には、何の種類だったか忘れてしまったものもある。梅か、スモモか、プラムか、それともアンズだったか思い出せない。ともかく、もう少し経って、果実を見ればわかるだろう。
 小鳥が種を運んできて勝手に芽生えたコブシも、今年初めて一輪だけ花を付けた。他に、福寿草、クリスマスローズ、スイセンも、例年に無くたくさんの見事な花を咲かせた。

最も感動したのは、3年ぐらい前、友人のS氏が福島県三春町に行った際に買ってきてくれたシダレザクラである。確か、これは有名な滝桜を培養した苗だ。それが、ぐんぐん大きく育って、今年初めて花を咲かせたのだ。赤みのある清楚な花弁に、萼の部分がぷっくらと膨らんだエドヒガン系のベニシダレザクラである。庭には、他にも何種類かのサクラがあるが、この木が一番先に咲き出した。これから先、何百年も、毎年、この季節になると咲いてくれると思うと嬉しくてたまらない。やがて、僕もピーもこの世から消え去り、小屋も朽ち果てて跡形も無くなっても、毎年、この季節になると、八郷の山の中でシダレザクラの巨木が無数の花を咲かせているなんて、実に素晴らしいではないか。さて、花に何を託すかは、これからじっくり考えることにする。


2013年3月2日

ピーの注射

いつの間にか3月になってしまった。昨日から、春一番も吹いて、急に暖かくなった。石岡まで行ってピーの予防注射をしてきた。いつもならケージに入れると、出してくれとうるさいのだが、どういう訳か、今日は、いやにおとなしくしている。健康診断も問題無し、注射も素直に受けていた。記念に写真を撮るというのだが、僕は遠慮してピーだけにしてもらった。早速、ペットクリニックのホームページをのぞいたら、「ワクチンを受けにきたお友達」のコーナーに掲載されていた。写真も、何だか、カメラ目線で「お利口さん」に写っている。どうしたのだろう?

ネコとは、つくづく変な動物だと思っている。先日も庭を歩いていたら、物陰に隠れていたのだろう。そっと後ろから近づいて、僕の足にアタックしながらネコパンチ(すこしも痛くない)をして、急いで逃げてゆく。「この悪戯ネコめっ!」と怒った振りをすると、先の草影に身を低くして隠れ、じっと僕の様子をうかがっている(笑っているようにも見える)。そして、僕がその近くまでくると、また例のアタック・パンチをして逃げるのである。これは、どう見ても人間を「からかっている(おちょくっている)」としか思えない。こんな事をする動物って他にいるのかな。