2014年6月3日火曜日

テイカカズラが花盛り

昨年、上の土地に家が建つので庭の脇の林道が広げられた。それで奥まで陽が射し込むようになったせいか、コナラの大木に巻き付いたテイカカズラが、びっしりと花を咲かせた。この花は面白い形をしている(果実も面白い)。薄いクリーム色の5枚の花弁がねじれたプロペラのような形をていて、ちかづくとジャスミンのような甘い香りがする。深い緑色をした葉との対比が、なかなか美しい。そのせいか、昔から日本人に愛されてきたようで、古今集には「まさきのかずら」の名前で登場するし、「定家葛」の名前は、藤原定家の式子内親王への執心めいた恋物語に由来する。その物語はちょっと気持ちが悪いところがある話だから、ますます好きになる人と嫌いになる人がいるかもしれない。以前、僕は陶芸美術館で、この花をモチーフにした富本憲吉の作品にえらく感じ入ったことがある。彼は、創作に行き詰まって帰郷していた時、自宅の庭でこの花と出会って、新たなインスピレーションを得たそうだ。


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