2015年5月1日

カマツカ


今日も早起きした。気持ちがいい。日の出とともに起きて日の入りとともに眠るような生活をすれば、現代人の多くの精神的な病は発症しないのではないかと思う。人間は、何百万年も前から、つい最近までそうした生活を送ってきたのだから。

 例によって、今日も庭を巡回した。カマツカの花がひっそりと咲いていた。カマツカは、「鎌柄」の意味で、別名に「ウシコロシ」という恐ろしい名前もある。牧野日本植物図鑑(増補版)には、「材頗る粘靱にして堅く、鎌の柄に用いらるるに由り鎌柄の名を得、又牛の鼻に綱を通す時此の木を以て鼻障孔を穿つより牛殺しと称す。」とある。いろいろ調べてみると、牛の鼻輪を作ったり、先を尖らせて鼻輪を通す穴を開けるのに使ったり、また、この木の藪に牛が頭を突っ込むと角が引っかかって抜けなくなるからなど諸説ある。まあ、いずれにせよ、この木はいつでも農民の身近にあって生活と深く結びついていたのだろう。秋になると、小さな赤い果実がつく。子どもの頃、学校帰りによく友達と探して食べたものだ。リンゴの味がした。同じバラ科である。

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