2015年5月11日

見上げればホオノキの葉


 つい先日、開葉したかと思ったホオノキが、いつの間にか一人前の大きさになっていた。これからしばらくの間、晩秋に落葉するまで、この大きな葉が小屋のデッキに緑の日陰をつくって、ピーと遊んだりお茶を飲む大切な空間を、強い日光から守ってくれる。朴の木は、僕らに静かな時間を与えてくれる頼もしい日傘なのだ。
 また、雨の日には雨粒が葉にあたって、「パラパラ」と大きな音がする。朴の木は、僕らの単調な小屋生活を慰めてくれる楽しい楽器でもある。


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