2015年8月3日

ヤママユの訪問


 「メチャ」忙しかった7月も過ぎて、今日はのんびりと小屋で過ごしている。Apple Musicを流し聴きしながら、長椅子に深々と座っていたら、バサバサと大きな羽音を立てて、窓から何かが飛び込んできた。山小屋にはクーラーなどは無いから、夜は窓を開け放しているのだ。だから、いろいろな虫が訪れる。小さな蛾や甲虫類はもちろん、セミやクワガタなどは常連である。今夜は、その中でも最大級のヤママユ(♀)の訪問である。以前のブログで、入り口にいた幼虫を紹介したが、これが羽化したのだろう。大きさは10センチもあって、羽の4つの目玉がじっと見つめている。いわゆる天蚕である。古くは、この蛾の繭を野山から集めてきて糸を紡いだそうだ。なんでも、この糸は萌黄色の独特の光沢を持っていて、絹より軽くて柔らかいという。糸の中が空洞になっているため保温性も高い。しかも、この天蚕の糸は、普通の蚕の100倍もの値段で売買されるそうである。幼虫の餌は、クヌギやクリ、コナラなど、どこにでも生えている木である。
 誰か、飼育に挑戦して、着物でも織ってみたいというなら、明日の朝まで確保しておくよ(笑)。


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