2016年6月3日

僕の「原風景」



 今から20年も昔の話。土浦からバスに乗って雪入で下車し、八郷と千代田町の境界になっている青木葉峠に向かった。峠に立つなり、思わず息を飲んだ。目の前に幾つも青い山が重なり、その奥にはこれまで見たこともない秀麗な山が屹立していた。その光景は、これまでイメージしていた茨城とはまったく異なったもので、まるで長野県の田舎のようでもあり、あるいは、どこか知らない世界に迷い込んだようでもあった。

 まさかその山々の下に住むことになるとは想像もできなかった。
ずっと昔、青木葉峠に独り立ってこの光景と出会った瞬間に、僕と八郷の結びつきが生まれて、いつの日か、この地に戻ってくることが決められたのかもしれない。

 昨日、久しぶりに、僕の「原風景」と再会した。


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