昨日、八郷の朝日里山学校で第5回目の『八豊祭』があり、内山節氏の講演があった。彼を知ったのは、確か『森へかよう道』(1994新潮選書)や『里の在処』(2001新潮社)を読んだころだから20年も前の話である。その時「この人とはフィーリングが合うな」と思って以来、時々著書を見つけては読んでいる。その本人と、まさか八郷の山小屋の近くで会えるとは、まったく驚きである。しばらく聞いていて、「アア!やはり内山さんだ。変わっていない!」と何かホッとした。呼んでくれた人々に感謝する。
ざっと、僕はこのように理解したが、注目すべきは、彼の視野が目に見える人間や自然だけに止まらず、目に見えない信仰や精霊、死者などまでに届いていることである。僕が最も共感するのはこの部分であり、彼の思索の深さである。
現代にふさわしい調和した「関係性」の構築となると、まったく難しくてわからないが、昔の社会あるいは部分的にそれが実現されている社会から学ぶことは多くあるように思う。
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