2018年7月5日

長寿の谷



 『BookCafe えんじゅ』を閉店して帰ろうとしていたら、庭で草を刈っている音がした。のぞいたら、お隣のおじいちゃんが、一人黙々と庭の雑草を鎌で刈っている。お礼の言葉をかけたが耳が遠いので気付かない。近寄って、大きな声で挨拶したら、やっとニコニコした顔を上げた。このおじいちゃんは、ナント! 104歳の高齢なのだ。肌も張りがあって色つやも良い。毎日、こうして作業着を着て、外仕事をしている。しかも、自分の家ばかりではなく、隣家の空き地までを綺麗にしてくれているのだ。
昨年の夏などは、若い人さへ屋内で涼んでいる午後2時ごろに、屋外の炎天下で草刈りをしていた。「もう、あのおじいちゃんは*人*では無くなったのでは?」という噂が立ったほどだ。地元のお婆ちゃん達が、「ここでは夫婦揃って80歳を超えても元気に暮らしているのが当たり前だ」と言っているのを聞いたことがある。確かに、この谷では、ボケることなく元気にしている老人が多い。その秘密は、この写真にあるようだ。常に、仕事して身体を動かし、時には、頼まれもしないのに他人の家までいって草刈りをする。
自戒を込めて、この記事を書く。


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