2010年8月7日

立秋の夕暮れ


ずっと毎日、強い日差の暑い日が続いたが、この2、3日前から、風や空の色に秋を感じるようになったと思ったら、今日は立秋だそうだ。自然は正直である。夕方、小屋の外があまりに気持ちのよさそうなので、ピーと入口の坂を降りていった。ここは、夕方になると空気が山肌の地面に冷やされて水のように流れ落ちてくる場所である。いつでも涼しい風を感じる。これからすっかり日が暮れるまで、僕専用の椅子に座って夕涼みだ。
夕焼けの明るさを背景にして、筑波山がシルエットとなって浮かんでいる。中腹のホテルと風返し峠の明かりが見える。里の家々の明かりも灯りだした。まだ、遠くから草刈り機のエンジン音がかすかに聞こえる。こんな静かな夕暮れのひとときは、一日のうちで一番好きな時間だ。


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