2011年6月27日

ピーが元気になってきた

うれしい! 今日、筑波山での調査から帰って来たら、ピーが朝よりも元気になっていた。呼んだら、片目でじっと見つめながら返事もしたし、夕飯も自分で食べた。内蔵は大丈夫らしい。ひとまず安堵した。明日から、ピーの大好きなものを、たくさん食べさせてやろう。

2011年6月26日

魔のさまよう夜

一昨日の夜は、異様に蒸し暑く寝苦しかった。12時頃だろうか、浅い眠りにうとうとしていると、ベッドの脇を黒い影が通り過ぎたような気配で目が覚めた。猫のピーかなと思ったが、一応確かめるために足をのばしたら、いつものようにピーは僕の足下に寝ていた。気のせいだと思って、また眠りについた。つぎに目が覚めたのは、冷蔵庫の近くでパッタン、パッタンと音がしたからだ。電灯を点したら午前2時半。想像した通り、小屋に紛れ込んだアカガエルが跳ねていた。その時である。ベッドの脇の床がぬらぬらする。見ると赤い血だ。ピーの姿は無い。不安になったが、きっとピーが何か獲物を狩って、ここまで運んだのだろうと無理に思い込んだ。でも、また、眠ろうとしても目が冴えて眠れない。そのまま何度も寝返りを打ちながらピーが戻るのを待っていた。だが、いつになって帰ってこない。待ちきれず、ますます不安がつのってくるので、名前を呼びながら薄明かりの庭と小屋下の道を探した。どうしても、見つからない。諦めて小屋に戻ったその時である。庭のホウノキの根元で、反対を向いたまま、うずくまっているピーを見つけた。名前を呼びながら、急いで近づいても、こちらを向かずにじっとしている。その訳が分かった。顔の右半分がつぶれて、毛が黒い血とゴミでこびりついている。眼窩から、透明な体液が絶え間なく流れ出している。すぐに抱き上げた。ぐったりとしているが、身体は無事のようだ。僕が判ったのか、尻尾の先だけを小さく揺らした。この揺らし方は、あいつが嬉しいときする仕草だ。「大丈夫かピー! 何があったんだ。」 
どうしても抜けられない用事があったので、病院に連れて行ったのは、その日の夕方になった。そのまま入院して詳しく調べてもらったら、やはり、右眼の眼球がつぶれていて、もう元には戻らないそうだ。両方のつぶらな大きな眼で見つめられる事は、もう二度と無いのかと思うと悲しくてたまらない。医者が言うには、内蔵も傷ついているかもしれないから、この一週間は要注意だそうだ。

先ほど、病院から小屋に戻ってきた。安心したのか、今は僕のベッドの上でいつものように眠っている。

おとといの晩は、何か得体の知れない魔物がさまよって、ピーはそれと格闘したのかもしれない。

2011年6月24日

梅雨の合間


梅雨の合間で、今日も暑い一日だった。夕涼みに小屋の前に出ると、西の空は晴れていて、奇麗な夕焼けが出ている。日に赤く染まった雲の上を、ジェット機の小さなシルエットが、無音で横切る。脇の土手のヤマユリも蕾がだいぶ大きくなった。この道に甘い香りが漂うのも、もう少しだろう。村の街灯もあちこちで灯り始めた。

この時間が、たまらなく好きだ。

2011年6月21日

ナツツバキの花


今日は梅雨の合間。小屋から外に出ようとすると、脱ぎ捨てられた靴の脇にナツツバキの花が落ちていた。縁が細かく縮んだ白い絹のような花弁の真ん中にうっすらと黄色い雄しべの束。どの辺から落ちて来たのかと見上げたら、梢近くの葉の中で咲いている。白いレースのような花弁とやや黄緑色をおびた葉が瑞々しい。

2011年6月15日

トトロかも

 流山の自宅に戻った。我が家は、僕も家内も留守にする事が多いし、古くてボロい。周囲は住宅街だが、昨年の秋までは隣に雑木林があった。そのためか、これまでも縁の下で野良猫が子どもを産んだり、動物が屋根裏に忍びこんだりしたことがある。今日、自宅に帰ったら、家内が、この2、3日、夜になると軒下で大きな音がするという。確かに、出窓と軒屋根の間に、何か動物がいるようだ。出窓の天井を叩いたら、驚いて走り回る足音がする。かなり大きい。それも、2匹いるようだ。何だろう?絶対にネズミではない。ハクビシンだろうか?それとも?・・・ まったく見当がつかない。懐中電灯を持って、家の外側から見に行ったら、モルタルの壁の内側からミューミューと小さな鳴き声が聞こえる。かすかなクリュクリュクリュという声も聞こえる。どうやら、子どもがいるらしい。何かの動物の家族だ。僕としては、留守がちの我が家に、小動物の家族が同居していても楽しくていいと思っているが、家内は気持ち悪がっている。そこで、明日になったら僕が屋根をはがして正体を見届けることになった。もしもこの変な動物がトトロの家族だったらどうしよう。

2011年6月10日

喫茶店の窓から


夕食の買い物をする途中で、初めての喫茶店に寄った。窓から景色を眺めながらコーヒーを飲む。八郷はどこでも美しい。

2011年6月8日

ホタルと映画のロケ




  午後から雨が上がったので、近くへホタルを見に出かけた。しかし、いつもの観察地が、煌煌とした光に包まれているので驚いた。田んぼが強い光に照らされている。これでは、ホタルも眼が眩むだろう。何事かと聞いたら、映画のロケだそうだ。よりによってこの時期に撮影だとは、まったく迷惑な話だ。光のせいか、肌寒い気温のせいかわからないが、飛び交っているホタルは少なかった。

今日も、「ホタル番」のSさんとは会わなかった。この時期になると、毎夜、橋の欄干に座って、じっとホタルを眺めていたのに、今年に限って姿を見せない。身体の具合でも悪いのだろうか。とても気になる。

コンニャクの花

ああ、今年も芽が出たかと思っていたら、太い芽がするすると伸び、いつの間にか濃い赤紫色の仏炎苞を広げた「花」になった。清楚な白い花が多い庭の中で、不気味な存在である。悪臭もある。コンニャクはどことなく動物的な植物であるが、花もその雰囲気を漂わせている。コンニャクは、植えてから4、5年で開花するそうだが、咲くのはきわめて珍しい。まさか、自分の庭で花が見られるとは思ってもいなかった。どうやら、今年は稀な事が起きる年のようだ。

2011年6月3日

ゲンジボタルが出始めた

いつもの年なら、八郷では今頃がゲンジボタルの最盛期となる。でも、今年は肌寒い日が続いたので、時期が遅れるだろうとは考えたが、今日になって気温が上がったので、「もしかすると」と思って散歩を兼ねて見に行った。西の夜空に筑波山がシルエットとなって浮かび上がる頃、2、3匹のホタルが小川の土手で光り始め、次第に、あたりが真っ暗になる8時近くになると10匹ほどが飛び始めた。しかし、まだ、まだである。ピークの時はこんな数ではない。もっと多くのホタルが小川の水面や橋の上を飛び交うのである。やはり、今年の出現は遅れている。犬の散歩の人に聞いたら、やっと昨日から出始めたという。この2、3日、暖かい日が続くようだから、ピークは来週になりそうだ。せっかく、カメラを持って行ったのに撮影方法を忘れてしまった。来週までには思い出しておくので、写真はそれまで待っていて欲しい。(昨年の写真は、2010年6月8日、9日のブログにあります)

2011年6月1日

ヤマボウシ

今年は、ヤマボウシの当たり年かもしれない。どうしたことか、庭のヤマボウシもお隣のヤマボウシも、これまで一度も咲いたことがない木が初めて花をつけた。僕のところのヤマボウシは若木であるせいか、花弁に見える白い苞が、幾分ホッソリとしていて貧弱である。でも、見方によっては、初めての開花らしく清楚な風情だとも言える。 (^_^;) 


これはいつも行く石釜ピザの店(hanana)で、ピザが焼けるのを待つ間、iPhoneで写した写真。こんな奇麗に写るなら、もうデジカメを持ち歩かなくてもすみそうだ。iPhone4は本当にすごい!