2011年9月30日

御手洗さんの個展

先日(9月15日)のブログに、Mさん(御手洗さん)が僕の山小屋の下で筑波山を描いており、その完成が楽しみと書いたが、その御手洗さんが個展を開くことになった。それも描いていた現場のすぐ近くにある「茨城県フラワーパーク」でだ。すごく嬉しい。是非、皆さんも御手洗さんの絵をご覧になって、筑波山の「氣」を感じて欲しい。

○会期:10月15日(土)〜30日(日) AM9:00〜17:00 (月曜休館)
○会場:茨城県フラワーパーク 2階 TEL.0299-42-4111

2011年9月22日

台風15号の跡

昨日の台風15号の雨と風は激しかった。山小屋は、びくともしなかったけれど、入口の前にあるナツツバキが傾いでしまった。ドアを開けたら目の前を大きな枝が塞いでいたので驚いた。たくさんの果実と葉を付けていたので、それが雨で濡れて頭が重かったのだろう。さっそく、ロープを掛けて元に戻した。被害はそれだけ。
午後から、車で不動峠を越えてつくば市北条まで行った。峠道には、昨夜の台風でちぎられた木の葉や枝が敷き詰めたように落ちていて、そこを山の斜面から滲み出た水が流れている。ところどころでスギの木が倒れて道路を塞いでいたり、上から落ちて来た大きな石が転がっていた。やっとのことで到着した「Cafe Posten」でのコーヒーは、実に美味かった。


2011年9月20日

ヒミズ

雨で調査が中止になったので、群馬まで行って来た。小屋に戻ったら、床にヒミズの死体がある。ピーの仕業だ。捕まえたが雨が降ってきたので部屋に持って来て遊んでいたのだろう。
ヒミズは、トガリネズミ目モグラ科の小型ほ乳類で、モグラよりずっと小さい。低山の森林や草原の落葉の下など、地面の浅い所に生息していて、自分ではトンネルを掘らない。山小屋の庭には、たくさん住んでいるようで、ピーの格好な狩りの獲物である。しかし、肉は臭いらしく、ピーは決して食べたり噛み付いたりしない。それにしても、和名の「日見ず」、「日の目を見ず」とは、可哀想な名前である。

2011年9月18日

彼岸花


「こんこんギャラリー」に向かう途中、田んぼの畦に彼岸花が咲いているのを見つけた。だんだん青さを増して来た空とまだ濃い緑の山並みに、真っ赤な花がよく映える。あたりの田んぼは、稲刈りも済んだようで、コンバインの騒音も聞こえない。里にも秋がやって来た。
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2011年9月10日

筑波山の「氣」

一昨日、取り付かれたように筑波山を描いている画家のMさんから電話があった。すっかり、八郷に魅せられたようだ。僕が「八郷からの筑波山もイイよ」と、そそのかしたら、しばらく前から八郷に通って絵を描いている。先日も、フラワーパークの展望台からの眺めも必見だと言ったら、さっそく見に行き、その眺めにえらく感動したという。電話で、八郷には「氣」ようなものを感じるとも言っていた。これには僕もまったく同感で、以前から筑波山の「氣」のようなものが、山肌を流れ下って、山麓の八郷盆地を潤しているように思えてならなかった。特に、山間の小さな窪地である僕の集落には、その「氣」が満ちており、私たちはその元で生きているように思える。先日、同じ集落のKさんが、ここは桃源郷のような不思議な場所だと言っていたとブログに書いたが、それは、この筑波山の「氣」が最も濃く満ちている場所ということだろう。
きっと、Mさんの絵からも、この「氣」が感じられるのにちがいない。今から完成が楽しみだ。




2011年9月6日

テン

先月の半ば、ギラギラと真夏の陽が照りつける日、笠間の西側を車で走っていた。すると、道路上に動物の死骸が横たわっているのを見つけた。よく田舎道ではあることだ。通り過ぎようとしたとき、胸の鮮やかな黄金色が目に飛び込んで来た。これはイタチや狸やハクビシンではない。車を止めて撮影した。

昨夜、野生動物に詳しいFさんが来たので見てもらったら、夏毛のテンだという。テンは、深い山か東北地方に生息しているものと思っていたから、こんな所で出会うとは驚いた。テンは、狐狸よりも、はるかに強力な神通力を持っていて、古くから人々に畏れられていた。道の前を横切ると悪い事が起きるとも、殺すと自宅が火事になるとも言われている。こんな、多くのおどろおどろしい伝承を持つテンが、現代でも街近くに生息しているのである。まるで、現代人の心の奥深くにも、古来からの「畏れ」の気持ちが潜んでいるようかのように。

雲を追いかけて


 昨日までの疲れが残っていたので朝寝坊した。庭に出てみたら、真っ白い雲の合間から青空がのぞいている。空気が、夕べの雨に洗われて、筑波山がくっきりと見える。本当は、やらなければならない仕事があるのだけど、こんな日は、部屋でじっとしていられない。さっそく、輝いている雲を追いかけて、車を道祖神峠を超えて北に走らせた。沿道の稲田は黄金色に色づいて山腹の深い緑とのコントラストが美しい。もちろん、昼はこのような気分にふさわしい所で食事した。(すべての写真はクリックすると大きくなります)