2012年5月1日

ウワミズザクラ

 
 庭の周囲のウワミズザクラが、いま見事に咲いている。名前に「サクラ」と付くように、これでも桜の仲間だ。花穂の小さな花を手に取って見ると、その一つ一つが桜の花の形をしている。そのうえ、この木は、なかなか神秘的な一面を持っている。昨日、Nさんから、茨城の西金砂神社の72年に一度の祭礼で、日立の水木浜から汲んで来た海水はこの木につるされる、と教えてもらった。また、ウワミズザクラという名前も、鹿ト(かぼく。鹿の肩甲骨の裏側に溝をつけて焼く古代の占い)を行なう際に,この木を燃やしたことにより「占溝桜(うらみぞざくら)」と呼ばれ,それが転じて「ウワミズザクラ」になったという説もある。深いところで、この二つは繋がっているのかもしれない。写真をクリックすると大きくなるから、思いを古代に馳せながら、じっくり眺めて欲しい。



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