2012年5月4日

北に向かって

些細なことで、昨夜から心が重い。降り続く雨空と同じように、今朝起きても晴れやかな気分にはなれない。こんな日は、一日中、薄暗い部屋で過ごすのは苦痛なので、車でどこかに出かけることにした。ともかく北に向かって走らせてみよう。確か、益子でも陶器市をやっているはずだ。良く知っている41号線で、岩瀬を抜け益子に向かっているつもりだったが、なかなか着かない。その内に見慣れない風景が広がってきた。道標には、茂木、真岡だの那須烏山などと、思いも寄らない地名が表示されている。完全に方向感覚を失ったようだ。やがて、どんよりとした雨空の一角が薄くなり、斜めに射し込んだ光が、前方を照らしだした。雨に濡れた木々の新緑が一層冴えた。田植えが終わったばかりの田んぼが、空を写して光っている。何処に何をしに行くのかも忘れて、ただ空間を浮遊しているような、こういう瞬間がたまらなく好きだ。
・・・・・・ 夕方、小屋に戻ったときには、だいぶ心も軽くなった。

以下は、途中で写した写真。(クリックすれば大きくなります)
パンを買った小さなカフェ
"Boulange 770"

陶器市は、街はずれの方が面白い

連れて帰りたかった太郎さんの作品(非売品)

棚田に光が溢れて



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