2012年5月20日

夢のような話

美術館のような建物が近くあって、以前から気になっていた。谷津の底に、S字を延ばしたモダンアートようなデザインで横たわっているのだ。いつ行っても人気が無い。今日、通りかかったら、車が一台止まっていて建物のドアが開いていた。内部を見学させてもらおうと思い切って声をかけたら、何と! 知り合いの彫刻家のKさんが、オーナーらしい人物と話しているではないか。さっそく、紹介してもらい、建物の内部を案内していただいた。内部はギャラリーとカフェ・レストランの二つの空間に分かれ、壁はすべて曲面で構成されている。南面の大きな透明ガラス窓からは、やっと根付いた稲田や果樹畑、更にその先に緑濃くなった山肌が望まれる。まるで、美しい八郷の里山風景を切り取って額縁に入れたようである。オーナーによると、来月の始め頃には、あたりにゲンジボタルが飛び交い、ガラス窓にぶつかるほどだという。こんな素晴らしい建物が、3年間も何にも使われずにいたのだ。
皆で、八郷の地や芸術に対する思い、この建物の利用方法についての考えを話し合っているうちに、お互いにイメージや考えに通じ合うものがあることが解ってきた。それならということで、さっそくホタルの鑑賞会をやろうというところまで話が進んだ。
ホタルという幻想的な光を、この非現実・非日常の環境と空間の中で、特別に美味しい料理を食べながら鑑賞出来るなんて、それこそが夢のようである。

2 件のコメント:

のばら さんのコメント...

素敵ですね!!八郷というところは、なんてほっとするところなんでしょう。こちらはお店なのでしょうか?ゲンジボタルが飛び交うなどということ自体、もうなかなか目にできない光景ですよね。もう何年もホタルなんて見ていませんね。ホタル鑑賞会、ramunosさん羨ましいです。里山大好きな私も仲間に加わって、夢を味わってみたいです。

RAMUNOS さんのコメント...

いやいや、現状は建物だけで、中身はこれからです。ホタルの鑑賞会となっていますが、合わせて、このときに、この建物や環境に、ふさわしい中身とはどのようなものかなどを、参加者の皆さんとで話し合いたいと思っています。