2012年8月5日

ルビジノへ

ずっと以前から行ってみたかった出島の『ルビジノ  -ロロカロハルマタン的茨城生活報告-』へ向かった。ここは彫刻家の前川秀樹夫妻が、月に数日間だけ開いているカフェ&ギャラリーだ。とても分かり難い所にある。でも、一度見つけて庭に入ると、もう、そこは前川さんの世界だ。長い時間、地中海の潮風にさらされていたような木彫の女神像たちが、じっと客席を見つめている。僕は奥さんから薦められて、庭の大きなイチョウの木陰でコーヒを飲んだ。気持ち良い風が、庭の木の葉を揺らしながら吹き抜ける。風で入口の大きなハスの葉が揺れる。ときおりアゲハが飛んでくる。イチョウの幹でセミが大声で鳴いている。霞が浦の湖面を渡ってくるからだろうか、確かに、ここの風は八郷とは違う。陽の光も八郷よりも、明るくて強いようだ。この風と光りは、前川さんの作品や彼が淡路島の生まれであることと、どこかで通じているように思えた。
前川ご夫妻がたいへんな自然好きなのが判り、すっかり蝶やカミキリ、フクロウやムササビの話題で盛り上がり、楽しい真夏のひと時を過ごすことができた。なお写真の猫と遊んでいる女性とは無関係です。念のため(笑)。

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