
・・・なんていうのは半分フィクションで、本当は、いつものようにランチと珈琲を飲みに行った店の女将から地元の小田部鋳造(株)製の風鈴を紹介されたのだ。嬉しいことに、僕にその1つを譲ってくれるという。小田部家は、創業800年という真壁屈指の旧家で、ずっとその間、代々が梵鐘を鋳造し続けて来た。そのせいか、風鈴は、ずっしりと重くて、風鈴と言うよりごく小さな梵鐘という感じで、音色も鐘の響きのような深い余韻が感じられる。
風鈴は、もともとはお寺の風鐸が元で、この季節、風に乗ってやってくる疫病や災いを清め鎮めるものだったそうだ。この意味では、祇園祭と同じである。風鈴の音が聞こえる範囲には、悪霊は近づけないと言われる。
初夏のこの季節、懐かしい町並み、土蔵、老舗旅館のカフェ、祇園祭、そして風鈴の音・・・ 真壁の町に風鈴が良く似合っていた。
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