2013年9月8日
真壁は奥が深い
近頃、すっかり真壁の街に「ハマって」いる。今日も、早朝は羽鳥の山寺で坐禅をして、夕方からは、清酒「花の井」蔵元で開催された『震災復興 酒蔵ライブ in 桜川』に行って来た。演奏者は、アコースティックギターの第一人者である吉川忠英氏とつくばのMandolin X-Section である。こう言っては失礼だが、どうしてこんな人たちがここで? という思いもした。もちろん、いずれの演奏も素晴らしくて、実に楽しいコンサートだった。吉川氏の人柄や選曲のせいもあると思うが、楽しさの中には、この街のもつ懐かしさや暖かさも感じられた。こうした会場の雰囲気をつくっていたのは、300人も入れるような漆喰壁に囲まれた広い空間と長い時間を経て黒褐色に変色した柱や天井の梁も一役買っていたかもしれない。なにしろ、ステージの脇には、昭和32年11月と書かれた大きな酒のタンクがあり、後ろには、花の井の名前の入った半纏や巨大な酒樽の蓋(?)が飾られていたのだから。
また、会場の後ろの一角には、日本酒のカクテルバーがあって、飲みながら演奏を聴けるのも酒蔵でのコンサートならではである。これも「オシャレ」だ。極めつけは、地元高校の農業科の女子高校生たちが、自分たちで育てた野菜やパンを販売していたことだ。休憩時間(幕間の方がピッタリ)に、野菜売りのアナウンスが有るのだからたまらない。僕などは、どっさり買って、座席に置いて演奏を聞いていた。
歴史・伝統と新しさ・若々しさが、渾然一体となって、確かに真壁ならではの独特の雰囲気を醸し出している。
真壁の魅力は、なかなか奥が深い。
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