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お供えをゲットした子ども |
こんこんギャラリーに寄ったら、Yさんから、岩間で悪態祭をやっていると聞いたので、さっそく向かった。この悪態祭は日本三大奇祭の一つと言われているが、僕はまだ見たことが無い。愛宕山の麓に近づいたら、三叉路の空き地に人だかりが出来ていて、誰もが、ここで何かを待っている様子だった。人々に混じってしばらくいたら、来た!来た! 白装束に身を包んで、マスクに青竹の杖をついた老人たちの群が愛宕山から下って来た。皆は、この行列を待っていたのだ。すると、あちこちから白装束の一行に向かって、「おい! おいぼれ、いつまで待たせるんだ!」、「大バカ者、もっと早く来い!」、「何をグズグズしてる!」などと罵声が上がった。白装束の一行はそれにじっと耐えながら、黙々と小祠に供え物をして、祈祷をあげている。祈祷が終わったとたんに、周りを囲んでいた人々が一斉に流れ込んだ。どうやら供え物の奪い合いを始めたようだ。この供物を奪った者はご利益があるそうで、白装束の天狗たちに悪態をつけばつくほど無病息災であるという。また、天狗たちは何を言われても、無言で耐えることが修行なのだそうだ。
天狗さまのご一行は、こうして罵詈雑言を浴びながら幾つもの祠を回るというから、ご苦労なことだ。それにしても、悪態を言う方も、言われる方も楽しそうだったな〜。
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