2015年9月27日

車の調教ついでに


 最近、愛馬(車)を新しくしたので、あちこちと遠距離を走らせて調教している。何しろ、餌代がこれまでの三分の一で済むのだから、つい、気が緩んで、暇があると出掛けたくなってしまうのだ。
 今日は、夜明けとともに雨の中を北に向かい、笠間から栃木県の茂木を抜けて馬頭まで行った。そろそろ疲れが出てきたので、どこかで休憩しようと思った。どうせ休むなら風呂にでも入ろうかと地図を見たら、近くに温泉があるではないか。さっそく立ち寄ることにした。それが、大正解だった! 杉や楓などの大木の林の中の一軒宿である。崖の上に建っているのだろうか、木立の下の方から水の流れる音が聞こえる。建物は平家の木造で、新しくはないが、隅々まで掃除が行き届いている。脱衣場などは、極めて質素なつくりだが、とても清潔で、どこにも埃など無い。午前中だからだろうか、休日だというのに客は僕一人だけである。広い湯船に僕一人。ぬる目の湯に首まで浸かりながら、小雨が木の葉を濡らすのをボーと眺めていた。木立の合間から川面が白く見える。(こんな時、俗世の雑事を思い出すのは馬鹿だけだ、と自分に言い聞かせながら)

 帰りは、大子から常陸大宮を通って戻った。途中、田舎のよろず屋の前を通ったら、店先に地元の林で採取したキノコが並べてあったので、一番安いタマゴ茸を買ってきた。このお店は、どことなく味のある店構えをしていて、以前にもその風貌に誘われて入ったことがある。小屋に戻ってから、さっそく、パスタ料理にして食べたが、味も食感も上品な美味しさで、あの生キノコの毒々しい色やテング茸に似た形からは決して想像できない。もちろん、このブログを書いているくらいだから、無毒である(今の所は・・・)。
 因みに、風呂代400円、キノコ代(20本はあった)500円、昼の栗おこわ350円と、安上がりだったが充実した調教の旅だった。


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