最近、愛馬(車)を新しくしたので、あちこちと遠距離を走らせて調教している。何しろ、餌代がこれまでの三分の一で済むのだから、つい、気が緩んで、暇があると出掛けたくなってしまうのだ。
今日は、夜明けとともに雨の中を北に向かい、笠間から栃木県の茂木を抜けて馬頭まで行った。そろそろ疲れが出てきたので、どこかで休憩しようと思った。どうせ休むなら風呂にでも入ろうかと地図を見たら、近くに温泉があるではないか。さっそく立ち寄ることにした。それが、大正解だった! 杉や楓などの大木の林の中の一軒宿である。崖の上に建っているのだろうか、木立の下の方から水の流れる音が聞こえる。建物は平家の木造で、新しくはないが、隅々まで掃除が行き届いている。脱衣場などは、極めて質素なつくりだが、とても清潔で、どこにも埃など無い。午前中だからだろうか、休日だというのに客は僕一人だけである。広い湯船に僕一人。ぬる目の湯に首まで浸かりながら、小雨が木の葉を濡らすのをボーと眺めていた。木立の合間から川面が白く見える。(こんな時、俗世の雑事を思い出すのは馬鹿だけだ、と自分に言い聞かせながら)
因みに、風呂代400円、キノコ代(20本はあった)500円、昼の栗おこわ350円と、安上がりだったが充実した調教の旅だった。
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