2017年8月27日

ヒグラシの鳴く頃



 午後4時20分。初秋の陽が西に傾き、斜めの光が木々を照らしている。涼しい風が、開け放した南の窓から入って、北側の窓へと通り過ぎてゆく。ヒグラシが鳴き出した。少し部屋が暗くなってきたようだ。でも、もうしばらく、このまま電灯を点けずにおこう。長椅子に深々と腰掛けて、コーヒーを飲みながらスローな音楽を聴いている。ピーは、ずうっと窓辺で昼寝している。僕はこの時間が好きだ。(人生も、この頃が最も心地良いかも。)