2017年12月19日

好きな冬がやってくる


 
 今日は気分が良い。冬を迎える準備が全て完了した。この冬に必要な薪を確保する目処がたった。今日、その半分を貰って来た。残りは、薪置き場が完成してからだ。薪が十分にあるだけで、体も心も暖かくなって豊かな気持ちになれる。これは、春になってジャガイモを植え付けただけで、食物が確保できたようで幸せな気分になれるのと同じだ。

 それに、寒さが嫌いな観葉植物も部屋に取り込んだ。小屋のテーブルは、植物たちに、すっかり占められた。しかし、これも楽しいこと。すぐ目の前で、瑞々しいオオタニワタリやガジュマロの葉をじっくりと観察できるからだ。

 早速、夕方から、薪ストーブを焚いた。時々、コチ、コトと小さく音を立てながら、静かに火が燃えている。部屋は暖かな空気で満たされた。テレビからはドイツレクイエムが流れている。その時、Oさんからクリスマス兼忘年会の誘いがあった。

いよいよ、僕の好きな冬がやってくる。


2017年12月14日

陽だまり




 最近は、庭の陽だまりでコーヒーを飲むのが日課となっている。今朝もいつものように、大きなカップに淹れたコーヒーと一冊の本を持って、庭のクヌギの根元に置いた椅子に座って、朝の静謐な時間を楽しんでいた。
 そこで、フッと、今朝の明け方、ピーのやつ、僕のベットから出て行ったきり姿が見えないことに気づいた。こんな事は、毎度のことでもあるのに少しばかり心配になる。下の道で交通事故にでもあったのではないかと。
 探してみようかと、腰を上げて振り向いたら、檜の木の下に黒い塊りがあるのを見つけた。ピーである。朝の暖かな日差しを浴びながら、気持ち良さそうに熟睡している。すっかり安心しきっている動物の姿は、見る者の心をも安らかにする。それは平穏な一日の訪れを暗示しているような姿だった。

2017年12月4日

月明かりで撮影

 


 午前4時52分。小屋の外に出たら西の空に大きな月が出ていて、集落を明るく照らしている。まだ、東の空は白んでいない。月曜日の集落は眠っている。朝霧の上に、筑波山の山並みが浮かんでいる。果たして、この月明あかりで、どんな写真が撮れるかどうか試したくなって、急いで小屋に戻りカメラを持ち出した。ピーは、僕の変な行動を不審に思ったのか、小声で鳴きながらついてくる。