2018年7月24日

枕元で昆虫採集


 我が家は、枕元で昆虫採集ができる(笑)。毎日猛暑が続いて、夜になってもいっこうに涼しくならない。そこで小屋の窓を全開にして寝る。すると、斜面の木々を抜けてきた空気は、少しばかり冷んやりするような気がする。しかし、部屋に入ってくるのは空気ばかりではない。カブトムシ、クワガタ、カミキリムシ、カナブン、セミなど、様々な昆虫もやってくる。それらが、やっと眠りに落ちた真夜中ごろになると、決まって暴れ出したり、突然鳴き出したりして大騒ぎする。もう眠るどころでは無いので、起きて彼らを捕えて外に放り出したり、珍しいのが見つかると、昆虫図鑑を引っ張り出して種類を調べたりする。こうして、毎晩、蒸し暑くて寝苦しい上に虫たちに邪魔されて、寝不足が続く。蚊は気温が高くて乾燥しているせいか、意外に少ない。

 網戸を付ければと言うかもしれないが、小屋は北欧製なので、窓はすべて観音開きになっている。そのため網戸が取り付けられないのだ。きっと、蚊などの害虫の少ない北欧では必要としないのだろう。毎夜、ここは「亜熱帯の」日本だということを思い知らされる。

 「もう少しの間、辛抱すれば・・・」と自分に言い聞かせて過ごしているが、一面では「今夜はどんな虫が、遊びにくるだろうか」と密かに楽しみにしている自分がいるのも事実だ。


2018年7月5日

長寿の谷



 『BookCafe えんじゅ』を閉店して帰ろうとしていたら、庭で草を刈っている音がした。のぞいたら、お隣のおじいちゃんが、一人黙々と庭の雑草を鎌で刈っている。お礼の言葉をかけたが耳が遠いので気付かない。近寄って、大きな声で挨拶したら、やっとニコニコした顔を上げた。このおじいちゃんは、ナント! 104歳の高齢なのだ。肌も張りがあって色つやも良い。毎日、こうして作業着を着て、外仕事をしている。しかも、自分の家ばかりではなく、隣家の空き地までを綺麗にしてくれているのだ。
昨年の夏などは、若い人さへ屋内で涼んでいる午後2時ごろに、屋外の炎天下で草刈りをしていた。「もう、あのおじいちゃんは*人*では無くなったのでは?」という噂が立ったほどだ。地元のお婆ちゃん達が、「ここでは夫婦揃って80歳を超えても元気に暮らしているのが当たり前だ」と言っているのを聞いたことがある。確かに、この谷では、ボケることなく元気にしている老人が多い。その秘密は、この写真にあるようだ。常に、仕事して身体を動かし、時には、頼まれもしないのに他人の家までいって草刈りをする。
自戒を込めて、この記事を書く。