2019年1月21日

根古屋付近




 根古屋の片野城址の周辺を走っている時、平凡なトタン小屋の上の方から、何か視線のようなものを感じた。気になって、車を降りて見上げたら、金網の向こうから数体の小さな仏様が見下ろしていた。十二神将様だろうか?塗装は剥げ落ち、いまにも崩れ落ちそうである。いわれを聞こうとしたが、村人の姿は無い。

 このすぐ上は、代々神楽で有名な「七代天神社」である。この神社も古い。人気の全く無い鬱蒼とした杉の参道の奥に、ひっそりと社殿がある。それを樹齢数百年のケヤキと杉の巨木が囲んでいる。この神社は、隣の片野城の守護神として永禄九年(1566)に城主の太田三楽が祀ったものである。
 まさか、この木造は、当時からのものとは思えないが、このような像は珍しい。もしかすると・・・。車で、たった数分のところに興味深いものは、いくらでもある。その気になって見さえすれば。