真壁の『馬荷亭「よし」』にうどんを食べに行った。(この店名の「よし」は漢字の七を三つを書くのだが、僕のパソコンでは漢字が表示されない。)しかし、残念なことに、今月は「夏季休業」で休店していた。中にいたおばさんに聞いたら、9月もコロナ次第で休みが続くかもと言っていた。対応してくれたおばさんの言葉遣いや店構えからして、ここはきっと美味いうどんを食べさせてくれる店に違いない。僕は美味い食べもの屋を見つける目には自信を持っている。秋になるまで、楽しみに待つことがまた一つ増えた。
このうどん屋は変わった店である。写真のように改造した「長屋門」の右半分で商いをやっている。この長屋門の大きさからすると、昔は、相当に大きな屋敷があったのだろう。門から覗いたら、現在では母屋は無くて草の生えた広い庭が広がっているだけだった。
あらためて、この周辺を眺めて見ると高い塀の大きな屋敷が並んでいる。道に面した商家らしい間口にも時間の重みを感じる。あちこちに石造の蔵や白い土蔵があって江戸時代の町並みのようである。どこか知らない古い町に迷い込んだような錯覚にとらわれた。こんな所が隣町にあったなんて全く驚きだ。慌てて何枚も写真を写した。ひと段落したので、適当な方向に道路を走っていたら、突然、以前から良く知っている場所に出た。朝になって誰か(母親か)の声で楽しい夢を破られたような気持ちになった。もっと、錯覚の世界にいたかったのに。
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