K先生が、「八郷のイワタバコも咲いているかもしれない」というので案内してもらった。僕は、これまで八郷にイワタバコが自生している所があるなんて知らなかったのだ。沢に沿って少し上った。
沢では水と一緒に涼しい風が流れている。苔むした岩を超える水が、軽やかな音をたてている。いい音だ!いつまでも聞いていたい音色だ。小さな淵や小さな滝まである。外界では気温が34度もあるというのに、ここは別世界。
やがて、マメヅタで覆われた大岩に張り付くようにしてイワタバコの株があった。薄紫の花がひっそりと咲いている。僕が初めて見る八郷のイワタバコの花。こんなところに咲いているなんて、K先生でなければ誰も気が付かないだろう。
「良かったねイワタバコ!これで君の鑑賞者が二人になったよ」(笑)
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