2021年9月14日

うどん屋『馬荷亭よし』の廃業

先月の始め、真壁のうどん屋『馬荷亭 よし』に行ったが閉まっていて、9月になったら開店すると言われたので楽しみにしていた。今日、行ったら、何と!「廃業」の張り紙が貼ってあった。ガッカリしたが、よく見たら、下に小さな文字で「生麺は販売します」と書いてある。そこで、声を掛けたら主人が出てきて、「客が増えて忙しくなったので、もう店はやめた」という。

 この主人は面白い。屋敷を案内してもらいながら、これまでの経緯などを聞いた。何でも、サラリーマンを退職してから、東京の住宅街でうどん屋を開店し、京都の職人から出汁の取り方を教わるところから初めて、2005年には雑誌『大人の週末』で東京の美味い店の最高点を獲得。『散歩の達人』『dancyu』等で東京でとびきり旨い店に選ばれたという。何と!2011年には、一生添い遂げたい東京麺150店で巻頭トップを飾ったそうだ。TVにも度々紹介されたらしい。今になっては、どれほど美味しいうどんだったかを確かめようがないのが悔やまれる。

 仕方がないので、生麺のパックを2つ買ってきて、夕食に作って食べた。ツユの出汁は自己流だ。確かに麺は腰があり噛み締めると麦の香りが口に広がる。旨い!

 僕と同じ歳の主人には、隠居などと言わないでまたお店を再開するように頼んできたが、どうも当分、その気にはなりそうにもない。また、生麺を買いに行って、その都度、再開を促そうと思う。



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