2009年4月29日

アカヤシオ


 まだ、腿の筋肉が痛い。一昨日の27日に、仲間のSさんと栃木県の栗山村までアカヤシオを見に行ったのだ。冬の間に弱った足腰には、かなりの運動となった。高さ1280mの月山は、まさに今が早春で、楓やブナの木々はやっと芽を膨らませたばかり。時折、吹き付ける強い北風に載って、風花が舞っている。南を向くと、温かな光と早春の樹木たち。北は、遠く山頂が煙っている。吹雪いているのだろう。まさに、僕らは、春と冬のせめぎ合いの現場に立ち会っているようだ。近くの山肌は、まだ枯れ木の森のよう。その中に、点々と鮮やかなピンク色のアカヤシオの花が目立つ。見事な眺めである。こんな華やかな花が、自然のなかに存在するのが不思議でならない。まるで、人間を感動させるために進化してきたかのようである。そんなバカなことは無いが、それでは、誰に見せるために、こんなに美しく咲くというのか。

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