2009年8月29日

イチジク


 僕の庭にも、大好きなイチジクは、当然植えてある。でも、いまだに満足な果実が収穫出来ていない。幹に鉄砲虫が入って、木を弱らせてしまっているのだ。実が大きくなる前に萎んでしまう。潜んでいるのではと思われるところに、針金を差し込んだりしているが、敵は手強くて、あちこちの幹や枝を食い荒らしている。

 諦めかけていたイチジクであるが、今日、自然学校の帰りに寄ったつくば市北条の「カフェ・ポステン」でコンポートを試食させてもらった。長い時間をかけて、甘いシロップと赤ワインで煮込んだイチジクに生クリームが添えてある。それが、ガラス工芸家の大西さん(マスターの奥さん)が制作した澄みきった透明グラスに入っているのだからたまらない。イチジク独特の風味が赤ワインとシナモンの香りと一体となって、とろりと溶けている。種子の小さくプチプチとした食感も楽しい。まだ熟しきらないガリガリのイチジクを、このようなデザートに変化させる料理人は、本当に魔法使いだ。ぜひ、イチジク嫌いの方も、お試しあれ!イチジクのイメージも一変するだろう。


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