2009年9月3日

塩トマト甘納豆


 パンフレットに使うブナの写真を撮りに筑波山に登ったが、濃い霧が出て失敗に終わった。でも、まったく収穫が無かった訳ではない。ケーブルの売店で買った「塩トマト甘納豆」が、大当たりだったのだ。これは、トマト、塩、そして甘味という全く関連の無さそうな、あるいは矛盾するような三つをストレートに組み合わせた食品である。また、製造している所がいい。ラベルに、福島県棚倉町の「メグスリノキ本舗」とあった。味は、砂糖煮の乾燥トマト(多分プチトマト)を塩味にしたものと言ったら近いだろうか。甘酸っぱいトマト味で、グミのような食感である。一つ食べると、次から次へと欲しくなる。それに外観が美しい。ルビーのように透き通った赤や黒みがかった石榴石のようなものに、まぶした細かな塩粒が光っている。
 山の帰りに北条の「カフェ・ポステン」に、食べかけのを持っていったら、マスターが喜んでくれた。さっそく、これを入れたパウンドケーキを試作するという。「トマトのパウンドケーキ」だ。珍品である。彼の腕で、どんなふうに仕上がるのだろうか。すごく楽しみである。
 それにしても、今日はのんびりした一日だった。午前中は、山小屋のデッキで、遊びにきたヒカゲチョウと一緒に遅い食事をとり、その後、筑波山へ登山した。帰りは、「ポステン」のマスターらと楽しく食べ物の話をした後、再び山小屋に戻り、近くの温泉の露天風呂で居眠りしながら暗くなるまで過ごした。


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