2010年6月8日

ゲンジボタル

今年はいつまでも寒かったので、どうかと思っていたゲンジボタルであるが、この2,3日に急に飛び始めた。Sさんとホタルが飛ぶ小川の橋で会う約束をしていたので、先ほど現地へ行ってきた。地元の人は、彼を「ホタルおじさん」と呼んでいる。僕も、彼から毎年ゲンジボタルが出現するこの場所を教わったのだ。彼は先に来ていて、一人で橋の縁に腰掛けてタバコを吸っていた。時々、赤い火が大きくなるから、すぐ分かる。

ホタルは、今年になって今夜が最も数が多かった。まがりくねった小川に沿うようにして光が舞っている。遠くの山並みと里の明かりが背景になっている。数年前に比べると、ずいぶん少なくなったとはいえ、数十匹はいる。山里の初夏である。ホタルは、それが飛んでいる場所の雰囲気も含めて鑑賞するものだ。この場所は申し分ない。

以前から、必ず、この時期になるとこの場所で会う人がいる。「ホタル友達」である。八千代町の電気工のNさんもその一人だ。彼は、昆虫にめっぽう詳しい。それに、何とかとい女性も。皆、一年ぶりの再会を喜んで、お互いの消息を語り合う。でも、いつも暗闇の橋の上で会うものだから、お互いいまだにその素顔を知らない。 (写真をクリックすると大きくなります)

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