2010年7月30日

緑の光の中で


 最近、どういう訳か、調査などで連続して筑波山に登っても疲れが残らなくなった。身体を酷使しているはずなのに、翌日になって足が重いなんてことはまったく無くなった。先日の健康診断でも、すべての検査項目が健康状態を示しており、以前から少し高めだった血圧も正常値に戻った。それは、僕がいつでも緑の光の中で生活しているからかもしれない。
 先週のブナ調査の際に、同僚のFさんが、私たちはいつも緑の反射光を浴びて生活しており、それに目と脳が慣れてしまっているから気が付かないだけなのだと話していた。そういえば、僕などは、日中のほとんどの時間、ずっと植物の緑の光の中で暮らしている。小屋にいるときは、周囲の樹木が反射した光が四方の窓から注いでいるし、もちろん、仕事で筑波山の山中にいるときは、全身が緑の光に包まれている。人類が誕生してから数百万年の間、いや動物が発生してからずっと今日まで、私たち人間は、この緑の光に包まれて生きてきたのだ。だから、この緑の光が、精神を癒したり、身体の機能を正常に保つのに何らかの役割を持っていることは十分考えられる。
 僕などは、もう、この緑の光が無いところでは生きていけない体質になっているのかもしれない(笑)。


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