2011年11月4日

ジョブズの伝記

アマゾンから、スティーブ・ジョブズの伝記が届いた。上、下巻を一挙に読みたかったので、この日を心待ちにしていたのだ。この本は、癌で死を意識したジョブスが、自分の子どもたちや世界中の若い人に、自分の生い立ちや行って来たことを知ってもらうために、いわば遺言みたいに残したものだ。まだ、上巻の一部しか読んでいないが、驚くべき内容である。あれほどマスコミ嫌いで私生活を明らかにしないジョブスが、出生の秘密から、若い頃のLSDなどに狂った日々、精神生活、「宇宙に衝撃を与える」新製品の開発、壮絶な闘病生活、そして仏教や禅との出会いなどなど、激しすぎる彼の明・暗が赤裸々に描かれている。決して、よくあるアメリカン・ドリームではない。この本から、非常に優れた一人の人間を知ることも出来るし、未来を語ることもできるだろう。イノベーションの書としても読めるだろう。
それにしても、彼のような振幅とスケールの大きな(少し変な)人間を受け入れ、成功へと導くアメリカ社会のふところの深さや凄さを改めて感じた。是非、一読を。

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