2012年8月16日

「小さな森の大きな展覧会」へ

強い日差しの中にも、どこかに秋を感じさせる今日、笠間の伊藤アトリエで開催されている「小さな森の大きな展覧会」へ行って来た。杉と檜の森の細い道をたどって行くと、突然視界が開けてアトリエ兼住居が現れた。建物の内部は、真っ白な漆喰の壁が基調なっていて、吹き抜けの大きなガラスの部屋に、いくつものギャラリー空間が連なっている。それぞれのスペースには、ご家族、一人一人の作品が展示されていて、お孫さんの日菜子ちゃん(5歳)の新作もあった。作品は、いずれも魅力的なものばかりで、伊藤公象さんやご子息の伊藤遠平さんの作品には、どこかこの場所を暗示させるような大地と生命の静かな力のようなものが感じられた。案内していただいた途中に、様々な素材や機器が並んだ制作室もあった。このように作品とそれが生まれた現場、土地、そしてご家族のすべてを一緒に「全体として鑑賞」できる機会はそうないだろう。とても貴重な体験をさせていただいた。
(会期は26日まで、詳しく知りたい方は私にメールして下さい)


0 件のコメント: