つくばに用事があって、先ほど、開通したばかりの朝日トンネルを通って八郷に戻ってきた。しかし、走っていて複雑な気持ちになった。これまで、八郷盆地に入るのに、あの曲がりくねった坂道を走って峠を超えるのが、どこか異界に踏み入る儀式のようで好きだったのだけれど、トンネルではあっという間に入り込んでしまう。確かに、トンネルは気象に影響されないし、時間とガソリンの節約にもなるが、でも、やはり味気ない。とうとう、八郷盆地にも、「効率」や「便利」や「観光」などという今ハヤリの波が押し寄せてきたのかと思うと少し寂しい気持ちになる。せめて、トンネルの出口に、道祖神(塞の神)でも祀って、都会からの悪い風が吹き込まないように、また八郷盆地に溜まった筑波山の「氣」が、あの穴から漏れ出さないようにしたいものだ。
4 件のコメント:
本当に塞の神を祀りたいものですね。
トンネルの入口に、変なものが置いてあったら、僕の仕業だと思って下さい(笑)。
え?じゃあもうなかなか楽しいあの山道通らないの?
もちろん、これからも峠道は通りますよ。ただ、簡単にアクセス出来て、八郷の静かさが破られるのはいやだな〜。
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