いつもの定例観察会で筑波山の山麓をめぐってきた。秋の花はこれからだったが、森のいたるところにキノコが出ていた。濡れた落ち葉を押し分けるようにして、黄色いのや白いの、灰色なのが姿を現している。きっと、今年の夏は雨が少なかったので、じっと我慢していたところに、先週の大雨で一斉に発生したようだ。
落葉樹の森に少しばかり足を踏み入れたら、ミズナラの根元に真っ赤なキノコが群れをなして生えているのを見つけた。もしやと思って近づくと、大当たりだった。そう!タマゴタケである。そばに、白い球形の幼菌もある。摘んでみると弾力があり、とてもキノコとは思えない。まるで、爬虫類の卵である。やがて、その「殻」を突き破って、真っ赤な「傘」が現れる。成長すると直径10cmにもなるが、顔をのぞかせたばかりのキノコは、たまらなく可愛い。
色は黄色味を帯びた赤で実に美しい。が、きっと初めて見る人は、猛毒のキノコだと思うだろう。しかし、食用になって、しかも極めて美味である。ヨーロッパでは、「カエサル(シーザー)のキノコ」といって、とても珍重される。今夜は、このタマゴタケが僕の夕食のおかずである。ホイル焼きにしようか? スープにしようか? カルボナーラもうまそうだ・・・バターと相そうだ。
注)もし、今後、このブログの更新が無かったら、「猛毒」のベニテングダケと間違えたと思ってほしい(笑)。
1 件のコメント:
ベニテングダケは、大量に食すると精神錯乱や肝臓障害を起こします。一応、毒キノコとしておきましょう。
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