2021年6月30日

流山の浅間神社

ワクチン注射まで時間に余裕があったので、流山旧市街の浅間神社へ行った。近所の氏子たちが作業していたので聞いたら、明日から始まる「富士塚祭」の準備をしているという。神社の裏側には、高さ10m位の立派な富士塚(写真)がある。江戸時代には、これに登り、遠くに見える富士山を遙拝したのだろう。驚いたことに、この富士塚は、本物の富士山の溶岩で築かれている。わざわざ、ここまで運んできたのだ。流山は、豊かな水運の町だったから可能だったのだろう。



 境内の片隅を見たら丸い大きな石が並んでいる(写真)。これは「力石」である。江戸時代から明治にけて、この力石を持ち上げたり投げたり力試しをして遊んだそうだ。写真の左端の石など100kgは下らないだろう。一説には、これは遊びでは無くて、吉凶を占う神事だともいわれる。軽く感じたら「吉」、重かったら「凶」と。
 余談だが、流山は新撰組の終焉の地である。慶応四年四月三日、新政府軍はこの神社裏に本陣を敷いて、近くの近藤勇隊本陣のある永岡三郎兵衛方を包囲したのである。近藤勇はここで捕らえられた。土方歳三と最後の別れをしたところでもある。(涙なしには語れない)
 僅かな時間の散歩だが、古い街を歩くと次々と興味深いものと出くわす。面白すぎて注射に遅刻しそうだ!






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