2021年8月29日

山里を訪ねた




  昨日、高峯山の南を走っていて、山に囲まれた奥に集落がありそうだという気がした。僕は、こういう場所に強く惹かれる。もしかしたら、現代の「隠れ里」かもしれないと(笑)。早速、Google Earthで探した。

 見つけたからには、居ても立っても居られない。今朝、早速、現地に向かった。この先、本当にこの道は続いているのだろうかと不安にかられながら細い山道を走った。暗い森の中にある峠を越えたら、突然、眼下に小さな集落が現れた。田んぼの稲が黄金色に輝いている。その中心に長屋門の大きな農家が点在している。美しい!こんな美しい里と出会うことは滅多にない。


 写真を撮るので、車から離れて民家の前を歩いていたら長屋門の中から声がする。挨拶したら、今、要らなくなった農道具や肥料を屋根裏にしまっているところだという。ここはどういうところかと聞いたら、95歳のおじいちゃんが元気ならいろいろ教えてあげられるのにと残念がっていた。昔、この地は北中村柳沢であったが、現在は桜川市になってしまったという。祖先は加賀からこの地に来たそうだ。元は4軒だけだったが、その後、新宅が増えて8軒になったという。何百年も、自家の周囲の棚田で米や野菜を作り、質素でひっそりとした暮らしを続けてきたのだろう。もう少しして、稲が実る頃は、また違った美しい風景になるだろうから、また訪れてみようと思う。









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