2021年11月19日

久しぶりの樹木調査

 久しぶりに樹木を見て回った。数年前に実施したつくば市の巨樹調査を市民向けの資料としてまとめるという。

 つくば市というと、近代的な街並みをイメージする人が多いと思うが、どうしてどうして、一歩郊外に出れば、広い田園や野山が広がっている。その中に、大木に囲まれた古い屋敷、歴史ありそうな寺院や神社が隠れている。このようなところを中心に胸高周囲長が3mを超える巨木が700本以上もある。この中から、誰でも訪れることができる約100本を選んでマップと解説冊子を作るというのだ。
 幾百年もの間、その土地に根付いてその土地の出来事をじっと眺めてきた巨木。それ故に、誰でも、木の下に立ち、幹に触れ、上を見上げると、圧倒的なパワーを感じて不思議な感動がこみ上げてくる。畏敬の気持ちすら持つかもしれない。





 今日訪れた谷田部の神社では、両側から草木が迫った薄暗い参道を歩いていたら、道脇の石仏に人形をした大根が供えてあるのを見つけた。酒を入れる竹筒もある(写真)。
「サイエンスの街」と言われるつくばにも、まだまだ、このような素朴な信仰が生きているのを見つけて、なんだかホッとした気持ちになった。





 

 


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