2009年5月21日

筑波山の森へ


 約一年前と同じ午前7時15分に自宅を出てTXに乗った。ただし、方向は逆であるし、気分も正反対。服装も全く違って、ヘルメットにザックを背負って、登山靴の姿である。昨年に引き続いて、筑波山のブナの調査が始まったのだ。今日で2日目。初日に軽い捻挫をしてしまったので、今日の参加が危ぶまれたが、大丈夫そうだ。なにしろ、いま特別な許可をもらって仲間たちと調査している一帯は、滅多に人が入らない(入山禁止)ところなのだ。どんなにすごいブナがあるか? どんな植物を見つけられるか? 何と出会うか? 大げさに言うなら、今日を逃したら、これらと遭遇する機会は永遠に失われるかと思うと、少々疲れていたり足が痛いくらいで休む訳にはいかないのだ。
 今回も、仲間のTさん、Kさんと一緒に深い森の中を歩き回った(這いずり回った)。すると、やはり周囲長3メートル近くのブナや畏怖を感ずる巨大なアカガシの老樹などと何度も出会った。ここ筑波山の南面は筑波神社の聖地である。苔むした谷川の岩に鬱蒼とした暗い森、その中から突如現れる巨樹・・・・。確かに、この森には、なにかが宿っている。 − 写真はアカガシの巨木 / なにものかの座席のよう −

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