2009年7月19日

片野の排禍ばやし



 つくば環境フォーラムの筑波山観察会が終わって、汗を流そうと、バイクで石岡の風呂に向かった。明るく赤みを帯びた空と緑濃い稲田の海。筑波連山のシルエットを背景にして、広々とした稲田の上を風が渡る。
 山里の夏の夕方。前方の遠くにから、お囃子の音色が聞こえる。山車を囲む人の群れも見えた。そうだ!今日は、片野のお祭りだ! 近づくにつれ、子供や若者の歓声が聞こえてきた。山車の上では、笛や太鼓、鉦に合わせて、狐や獅子、ヒョットコやオカメが踊っている。大きく育った稲田の道を、キツネの山車が通る。何だか、遠い昔、見たことのあるような、あるいは夢でみたことあるような、懐かしいような寂しいような不思議な気持ちになった。

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