2009年11月12日

猫たんぽ


 午後、流山から山小屋に戻った(勿論、車でだ)。筑波山の朝日峠を越えると、北の地平線あたりは雲も無く、そこから澄んだ冷たい風が吹きつけていた。「ああ、いよいよ木枯らしの季節になった」と独り言を呟いた。
 ずっとピーを車に乗せていたから、小屋に着くなり散歩に出かけた。散歩といっても、ピーは歩くわけではない。ぼくの懐に抱かれて、谷を一周するだけである。ピーのやつは、上着から顔だけ出して、あたりをキョロキョロしている。山間の空気は冷たい。でも、だんだん、ピーの体温で、ぼくのお腹の辺りが暖かくなってくる。まるで湯たんぽを抱えているみたいだ。「猫たんぽ」だ。こんど人に出会ったら、この「猫たんぽ」を自慢してやろうと思っていたら、誰にも会わなかった。ふと覗いたら、いつの間にかピーは、気持ちよさそうに眠っていた。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

toronto在住のモノです。
ピーちゃん可愛いですねぇーッ!
女の子?顔がハッキリしてて、子猫なのに凛々しいです。
ブログ見てたら、あたしもトラに会いたくなりました。
ちょっとブログ見ない間に、車買ったんですか?
車で流山と山小屋の行き来か~
2年前では絶対考えられないコトですね。
ちょっとの年月でここまで変わっちゃうなんて・・・
人生有意義に使ってて、羨ましいです( *´艸`)