2009年12月26日

薪ストーブを焚く

 僕のスリッパにじゃれていたピーが、突然、壁板を凝視した。何を見つけたのかと思ったら、クサギカメムシだった。ストーブで部屋が暖められたので、部屋のどこかで越冬していたのが這い出してきたのだろう。ピーは、得意の猫パンチで攻撃しているが、どことなく腰が引けている。ひどく臭いのだろう。ついにカメムシは無事に逃げ延びた。こんな小さな虫が、強烈な臭気を放つおかげで、猛獣の子猫を退散させたのだ。

 今週から、薪ストーブに火を入れた。これまで小屋でゆっくり過ごすことも少なかったし、薪ストーブを焚くほど、寒い日が無かったからだ。つくずく薪ストーブは、いいものだと思った。生活空間のすべてが優しく暖まって、身体はもちろん心までくつろぐ。それに、メラメラ燃える火を眺めているだけで、ゆったりした時間を味わえる。時々、小さくはじける音とゴトリと薪が転がる音がするだけ。この安物の薪ストーブがあることで、どれほど冬の生活が楽しく豊かになることか。 静まり返った山小屋で、子猫をひざに乗せて、赤々と燃える薪の炎をぼんやりと眺めている・・・・・なんか映画か小説のワンシーンのようで、一人で笑ってしまった。

1 件のコメント:

marco さんのコメント...

ノムサンの文章読んでて、
その情景が目の前に浮かびました( *´艸`)
あたしも30年後ッ?そんなゆったりした生活を送りたいと心底思いました。
薪ストーブと猫と少しの食べ物と・・・
あぁ~イイな~、山小屋遊び行きたいし、ノムサンの料理が食べたくなった!
初めて日本に帰りたいって思ったかも~