2010年1月19日

フクロウの巣箱

 夕べのことである。西側のヒノキとスギの林の暗闇の中から、ギャーギャーという叫び声と、グルグルという鳴き声が聞こえた。この森の一部は、ぼくの土地であるが、夜は真っ暗で、おまけに中央の窪地には古いお墓まであって、かなり雰囲気のある場所である。数年前に友人と、そこのヒノキの木にバケツほどの大きさの巣箱を取り付けた。フクロウに住み着いて欲しかったからである。その後、いままでに使った形跡は無かったが、昨夜、聞こえた鳴き声は、確かにフクロウだ。もしかすると、今年は可能性があるかもしれない。フクロウは今月の下旬頃から繁殖の場所を探し始めるはずだ。しかし、気にかかるのは、昨夜の様子である。何かと争っていたようだった。考えられるのは、ハクビシンである。ハクビシンも、最近急激に増えている。庭のプラムもお隣の葡萄もあいつの被害にあった。それに、近頃、夕方になると近くのスギの梢から、たびたび邪悪な叫び声が聞こえる。フクロウが入っているところに、ハクビシンがチョッカイを出して喧嘩になったのかもしれない。あるいは、その逆かもしれない。ぼくとしては、是非ともフクロウに巣箱を使って欲しい。そして、5月の若葉の頃、あの真っ白なぬいぐるみの様な雛たちを見てみたい。

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