2010年2月2日

雪が降った



 朝起きたら、庭は一面の雪景色。積雪は数センチで思ったより少ない。朝日が差し込むと、枝に積もった雪が解けて無数の雫となって落ちる。あちこちから雨だれの音が聞こえる。枝の雫がキラキラと輝く。突然、カシワの木から雪の塊が音を立てて落ちた。ヒヨドリが一声鳴いて飛び去った。雪は、見慣れた風景を一変して、忽然と非日常の世界を出現させる。
 FMのローカルニュースによると、八郷周辺では、風返峠、湯袋峠、不動峠、道祖神峠の4本が交通止めになったらしい。東方面と朝日峠しか外界と通じていない。いま、八郷盆地がほんの少しだけ孤立状態だと思うと、何だかわくわくしてくる。雪が降ったのを、楽しんでいるのはぼくだけではない。子猫のピーも、初めて雪を見て興奮している。おそるおそる前足で、そっと触った。冷たさに驚いたのだろう、すぐに足を引っ込めて、空中でぶらぶら振っている。そして、こんどは反対の足を出した。これを何度も繰り返している。  (写真をクリックすると大きくなります)

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