2010年2月3日

山里のイベント


 近所をピーと散歩していたら、2台の大型バスから100人もの若い人たちがぞろぞろと降りてきた。観光地でもないこんな山里にしては、きわめて珍しい。何事かと聞いたら、美大の学生たちで近くの台地状になっている高台で卒業制作のイベントをやるという。この高台は、集落のほぼ中央にあって、山城の遺跡のような形をしている。その上に立つと、筑波山や周囲の山並みを背景にして茅葺の民家や集落が展望できて、ぼくの大好きな秘密の場所だった。先月、突然、そこに竹で編んだ大きなドームのようなものが立てられているのを発見した。何が始まるのだろうかと思っていたのだが、これで解った。しばらくしてから、行ってみたら、学生たちは、大勢で竹と布を使ったオブジェを製作していた。出来上がったら、どんな光景が出現するのだろうか。田んぼの脇で作品を製作している若者に、どうか、この静かで美しい山里と調和するようなものを作って欲しいとお願いしてきたが、はたしてどうなることやら。

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