2010年2月22日

時間を買う

 やはり確実に春が近づいているようだ。テーブルの上のヤブソテツに、小さな毛むくじゃらの塊が出来たと思ったら、みるみる間に大きくなった。どうやら、この塊は葉芽で、これから新しい葉が展開するのだろう。シダ類の新芽は、どこか動物的なところがあって、力強い生命を感じさせるから好きだ。

 この季節になると、「持病」が発症する。それは、無性に庭に樹木を植えたくなるという「病」だ。今日も、朝から千代田花木センターに行って、ヒメシャラの株立ちとイチジクの苗木を買ってきた。ヒメシャラは、かなり大きなもので、やっとのことで車に押し込んで帰ってきた。イチジクは、4,5年前に植えたのが、鉄砲虫にやられて元気が無くなってしまったので、その後継者として育てるのつもりだ。また、先週は、ヒトツバタゴとトキワマンサク、それに防風用のシラカシ3本にモミザを植えた。自分でも焦らなくともと思うのだが、これらの木々が大きく育って「出来上がる」のを一刻も早く見たくてたまらないのである。自分に残された時間を意識するようになると、少しでも大きく育った木を買うということは、時間をお金で買ったような気持ちになって、何か不可能なことを実現できたような感じになれるのだ。

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