2010年2月24日

木から降りられないピー

 夕べは、ピーに留守番させて、流山の自宅に帰った。午後5時過ぎに小屋に戻った。いつもなら、車の音を聞きつけて、どこからか走って来て出迎えてくれるのに、今日に限って姿が無い。不安になって、大声で呼びながらあたりを探し歩いて小屋に戻ろうとしたら、微かな鳴き声が入口近くのヒノキの大木の上から聞こえるではないか。笑ってしまった。ピーのやつ、ヒノキに登ったのはいいが、降りられなくなってしまっている。8メートルほどの高さの横枝のところで、うずくまって弱弱しく鳴いている。いかにも困ったという様子で、ぼくの姿を見つけて、早く降ろしてくれと懇願しているようだ。僕は、そんな高いところまで登れない。困ったのは、こちらの方だ。ピーには何としても自力で降りてきてもらわなくては困る。そこで、ピーに勇気を出してもらうために一計を案じた。「ごはん」を思い出させるのだ。留守番をしていたから、相当お腹が空いているはずだ。そこで、「ピー、ごはんだよ!おいしいごはんだよ!」と叫んだら、思惑通り、ピーのやつ「ごはん」に釣られて、はじめは恐る恐る、そのあとズルズルと木からすべり降りて来た。作戦は大成功で、なんとか再会を果たす事ができた。それにしても、いつから木の上にいたのだろうか?お腹がペッチャンコだったから、そうとう前からに違いない。僕が、戻って来なかったらどうしたのだろうか?ピーには悪いが、お腹が空き過ぎて力尽き木から落ちるところを想像したら、可笑しくてたまらなくなった。

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