2012年9月11日

つくばで道草

 あちこちで道草を食いながら、流山の自宅から山小屋へ戻った。いくつになっても、道草は楽しいもの。まず、つくばの『月と太陽の珈琲 カミーナ・ノスタルジカ』で、黄金色の田んぼを眺めながら、深煎りのマンデリンを飲んだ。ここのコーヒーは特別だ。褐色の液体が、体中にゆっくりと沁み込んでいくよう。飲むにつれ、カフェインが徐々に身体と意識を目覚めさせるのがはっきり判る。あまりに美味しいので、帰り際にマスターに、「何か秘密のものが入っているのでしょう」と言ったら、彼はただ笑っていた。

 次は、今日から「つくば美術館」で開催されている「やさと椅子展inつくば」をのぞいた。先日、出展者の一人であるOさんから案内状をいただいていたのだ。ほぼ正方形の空間に、20人の作家が100脚の椅子を展示している。これだけ、一つ一つみな形も座り心地も雰囲気も違う作品が、ずらりと揃うと壮観である。「この椅子は、どんな部屋で、座りながら、どんな事を考えたりするのが相応しいかな」などと想像しながら、端から気に入った椅子に座っているうちに、だんだん楽しくなってきて、時間が経つのを忘れてしまった。慌てて、ピーの待つ小屋に向かったが、着いたのは午後も4時過ぎだった。この展示は、17日(月)まで開催されている。是非、ご覧下さい。




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